“矢島萱さんの話し〜弱みを見せる事の大切さ”

弱みを見せることの大切さ

プロフィール

-       東京で生まれ育つ(26歳)

-       ギャッチ家と2002年に出会い、家族ぐるみで親しくしている

-       現在ニューヨーク在住―コンサルティング会社に勤務

ギャッチ家の皆さんとは20年近くの付き合いをさせてもらっています。郁子さんとボブの息子、ジェイクとは日本のインターナショナルスクールからの親友であり、このブログに僕のメッセージを掲載させてもらえるのはとても光栄なことだと思っています。実はここ数週間、僕は手術が必要な病気のためにギャッチ家でお世話になっています。僕の家族は日本にいるため、ギャッチ家の皆さんは僕が病気を克服するために必要なことすべてを手助けすると申し出てくれたのです。

僕は病気の診断が下される前に人生で最悪の痛みを経験し、肉体的、精神的にも限界に近づいていました。ギャッチ家の力もあり、ようやく優れた医師に巡り合い手術が必要なことがわかりました。生死にかかわることではなかったものの、2か月間の治療とリハビリが必要と報告を受けました。長い人生の中ではささやかな事かもしれませんが、僕にとっては重大な出来事でした。

今までの人生で目の前に難関が立ちふさがった時、僕は周りに話さず、自分で解決しようとしてきました。自身の性格かもしれませんが、人に弱みを見せることはあまり好きではありませんでした。しかし今回初めての手術や、肉体的、精神的に限界が来ていたこともあり、ジェイク、郁子さん、ボブに自分の思っていることをすべて伝えました。詳しい内容は話しませんが、自分の弱み・不安を伝え、ギャッチ家の皆さんにサポートしてもらえていると思うことで前向きに手術に立ち向かうことができたのです。

今回、僕のこの経験から学んだ事をいくつかお話しさせてもらいたいと思います。

1.弱みを見せることの重要性ー人生の中で苦難を乗り越えなければいけない時、自分の弱みや本当の気持ちを伝えることはとても大切なことです。なぜなら周りのサポートを受けることで自分は一人ではないこと、あらゆる障害を乗り越えることができることを理解できるからです。

2.すべての問題を自分で解決する必要はないー僕のケースのように家族だけではなく、友人、パートナー等、誰であっても感情を素直に伝えることは大事です。気持ちを打ち明けることで自分でも気づいていなかった何かを発見することもあります。そして何より会話をすることで気持ちが楽になります。

3.弱みを強みに変えるーおそらく僕にとってこの経験からの一番重要なレッスンはネガティブをポジティブに変えることです。「なぜ僕がこんな目に遭わなければならないんだ」と思うのではなく、自分の成長につなげるチャンスと思うことが重要だと思いました。この回復期間中の目標を立てることで、この試練を前向きに考えられるようになりました。

このブログを書いている時点では手術後二週間目ですが、とても順調に回復しています。ギャッチ家の皆さん、家族や友達の支えがあるおかげです。この話は個人的な経験ですが、これを読んだ方々に少しでも助けになれれば僕にとっては望外の喜びです。